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mame×DESCENTEコラボ ダウンジャケット。by natsumi

 

mame 第2便が入荷いたしました。

アウターに、ニット…

秋冬への気分がぐっと盛り上がるラインナップが店頭に並んでおります。

 

 

今日、私から紹介するのは、mame×DESCENTE オルテラインのコラボレーションで

今年も実現化した、あのアイテム。

 

  

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そう、ダウンジャケットです。

 

 

15AWシーズンから始まったこの企画。

今年で、3回目のコラボレーションとなりました。

 

 

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(上の3枚の写真は、15AWのLOOKより。)

 

15AWで初めてリリースされた“水沢ダウン×mame”のダウンジャケット。

 

 

ブランド初となるダウンの製作は、“ドレスに合わせやすいダウン”というフレーズと、

他ブランドコラボレーションということもあり、一躍注目されるアイテムとなりました。

 

 

16AWでは、ロングシルエットにリデザインされたものがリリースされました。

Altamiraでは、入荷と同時に完売。

実物をご覧いただけなかったお客様がほとんどかと思います。

 

 

ダウンジャケット/コートといえばインポートものが主流で、トレンドだったわけですが、

一部のファッショニスタが注目していた水沢ダウンに、当時いち早く目をつけたのが、mame。

 

 

東北に工場があると聞き、デザイナー黒河内さん自ら連絡先を調べてコンタクトを取ったそう。

 

 

今日は、17AW新作のダウンジャケットを紹介するとともに、

“水沢ダウン”についても少し解説していこうかと思います。

 

今日のブログ、少し長くなりそうですが、最後までお付き合いくださいませ。

 

 

 

+ + +

 

 

 

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そもそも、水沢ダウンとは。

 

 

DESCENTE(デサント)という、スポーツメーカーが生みだしたダウンジャケット。

 

2010年に、バンクーバーオリンピックの日本代表選手団オフィシャルスポーツウェアとして開発し、

採用されたことが革命の始まりだったと言われています。

 

 

岩手県の水沢工場で作られているから、水沢ダウン。

単純に思えますが、工場の名前を冠するブランドや商品って、よくよく考えると実は凄いこと。

 

 

裁断からダウン詰めまで、全ての工程を、熟練した職人の手によって作られています。

 

 

“職人の手から生まれるもの”を大切にしている水沢ダウン。

mameのブランド背景とリンクするものを感じます。

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DESCENTE x mame Oversized Down Jacket

 

 

 

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dress:Afterglow Check Pleated Skirt Dress

shoes:レザーサイドゴアブーツ

 

 

 

“ドレスに合わせやすいダウン”という考えのもと作られたダウンジャケット。

 

快適性と機能性を追求したハイスペックモデル、“マウンテニア”と呼ばれるモデルをベースに、

女性らしさが出るよう、通常のものより丸みを帯びたシルエットで作られています。

 

ドレススタイルに合わせやすいよう、着丈の設定も短め。

ダウン特有の、ボリューム感たっぷりのシルエットでも、軽やかな着こなしが実現します。

 

 

17AWコレクションを象徴する、夕焼けをイメージした淡く優しいパープル。

藤紫色や竜胆(りんどう)色に近い、シックでモダンなカラーが素敵です。

きっと今シーズンでしか手に入らないお色かと思うと、非常にオススメしたくなります。

 

 

 

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今年はパープルと、ブラックの2色展開です。

 

黒日本人の感覚では、ゴールド、シルバーに次いで高級感のある色とされてる黒。

 ファッションにおける黒は、視覚的な引き締め効果があるのは言わずもがな、

他の色を引き立たせるという大変重要な役割があるため、永久に、愛用していただけるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ここからは水沢ダウンのこだわりと、特徴的なポイントをしっかりと伝えていきます!

 

 

まず、水沢ダウンがなぜこんなに注目されているのか?という話になるのですが、

ダウンジャケットは軽量性、そして羽毛自体の品質に絞って重要視されることが多い中、

水沢ダウンは逆に、「着る人にとってダウンジャケットの弱点とは何か」を見つめ直して、

それを改良するため開発を重ねて出来上がったのです。

 

 

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通常、ダウンにはダウンパックという、キルト加工のような縫製がされています。

あのぽこぽことした、ダウン特有の立体感のことです。

水沢ダウンは、そのダウンパックを縫製するのではなく、“熱圧着技術”を採用して作られています。

つまり、ステッチを排除した。ということ。

なるほど、確かにボディ部分、縫い目がありません。

 

 

それはなぜかというと、ステッチを入れる時、必ずしも小さな穴が空くことによって

水分が侵入したり、ステッチ部分の隙間からダウンが抜け落ちることを防ぐためなのです。

 

これが、見た目にもカジュアルになりすぎず、上品な印象を与える秘密。

 

 

 

また、どうしても縫製が必要な部分には、裏面にシームテープ加工というものが施されています。

これはレインウェアに採用されることが多い技法。

冬の冷たい雨や、雪の日でも快適性を向上させる。という利点があります。

 

 

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そしてこの、フロントジップ部分にも、注目いただきたいです。

 

2列のジッパーと、その間に配置されたメッシュ生地。

これは、ジャケットの外から空気を取り込んで、衣服内にこもる熱や湿気を逃すことが目的なんです。

 

 

 

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そしてそれはフロントジップだけでなく、両脇下にも、施されていました。

こちらも同じくジッパーを開くとメッシュ素材になっております。

 

寒い時はジッパーをしっかり閉め、ちょっと暑いな、なんて時にはメッシュから外気を取り入れる。

こうして微量な体温調整が可能になる。というわけなんです。

 

スゴイ。こんな機能性がジップの内側に隠れているとは。

 

 

 

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首元をしっかりと温めてくれるフード部分にも秘密アリ。

こちらはジップで取り外しが可能となっています。

 

なので、今日はボリュームのあるボトムと合わせるためにバランスを調整したいな…とか、

今日はそこまで寒くないな、なんて日は簡単に取り外すことができます。

 

 

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バックスタイルの裾部分にさりげなく、デサントのロゴが入ります。

これひとつをとっても、水沢ダウンはこだわります。

 

見た目に無駄な装飾を省く、という理由で、ロゴもボディと同色に。

パープルのダウンは、ロゴもパープルです。

 

 

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top:メッシュ H/S トップス

skitt:Afterglow Check Fringe Skirt 

shoes:レザーサイドゴアブーツ

 

 

 

水沢ダウンのこだわりや、特徴的なディテールについて語りましたが、

着心地が非常に軽くて暖かいなんてことは、もう言わなくてもおわかりいただけるかと思います。

 

ボリュームがしっかりとありつつも、洗練されたシルエット。

品が良くて、都会的で、デイリーにも、ドレスにも合わせられるダウンジャケット。

 

 

mame×水沢ダウン。

 

暖かさ重視で選ばれがちと思っていたのですが…

こんなに上品に、こんなにコーディネートしてかっこいいのか。と、

私は正直、これまでのダウンの概念を、おもいっきり覆された気がします。

 

 

 

本物にこだわる方に、着ていただきたい、逸品です。

 

natsumi