【cantate】一生着てたいお洋服
こんにちは、志乃です。
昨日に引き続き【cantate】入荷のお知らせブログです。
cantateさんのこだわり抜かれたお洋服、
最大限に魅力をお伝えしたくてついつい長く話しちゃいますね。
今日は予約会の時からかっこいいなあ、と楽しみにしていた
カーディガンとボトムが入荷したのでご紹介します!
cantate Stupid Shaggy Cardigan
cantateでも大人気の品番、Stupid Shaggy Cardigan
直訳すると、
“ばかばかしいシャギーなカーディガン”
ばかばかしいとは、、?
まず混率がモヘヤ54%、シルク40%、ウール6%
モヘヤニットの混率とは到底思えません。
ヴィンテージのモヘヤニットは高混率でも20〜40%ほど
モヘヤ以外の素材は高級品であればウール、
一般的なものであればアクリル、ナイロンで構成されています。
強度を持たせるために混ぜた化学繊維抜きでヴィンテージのような長い毛足が出るか、
でも毛足がもし出たらすごく光沢感たっぷりの大人なニットになるな、など。
ニットの場合は糸の撚り回数を調整することで風合いを調整することも多いそうですが、このカーディガンは起毛のかけ具合で調整してみよう。という具合に”馬鹿馬鹿しい”糸の可能性を信じ、
デザイナーの松島さんと工場が何度も試行錯誤して作り上げた逸品です。
最初から長めの毛足で起毛を掻いてありますが
着るたび、ブラッシングするたびに毛足が光沢を増しながら成長するとのこと。
自分で着用して育てられるアイテムってたまらないですよね。
しかも劣化するわけではなく、着込むほどに毛が立ち、表情を変えていきます。
そして毛が全然抜け落ちない。
他の衣類にも付着しないのでスタイリングも気にせずに組めます。
そしてこちらのKURT(カート)という名前のお色。
カーキじゃなくて?と最初思っていたのですが
ニルヴァーナのカート・コバーンから取られているそうです。
(勉強不足でした)
というのも、モヘヤのカーディガンといえばカート・コバーン。
カート・コバーンといえばグリーンのカーディガン、、と
カートを彷彿とさせる名前がついております。
かつてぼろぼろのデニムとスタイリングしていたグランジを代表したアイテムですが、ラグジュアリーな印象に仕上がっており、Altamiraのお客様にもお試ししていただきたい一枚となっております。
cantateの半袖のモックネックワンピにざっくりと羽織っております。
ニットプルオーバーも好きですが普段のスタイリングに簡単に足せるのがカーディガンのいいところ。
おうち時間でもそばに置いておけばどんなインナーの上からも気軽に羽織れて何かと出番が多いです。
モヘアとシルクで仕上げられているので冷房対策にもなります。
冬はコートの下にチラッと見える感じのスタイリングも素敵!
見た目に反して、シーズン幅が広いですよ。
プライスの訳がしっかり凝縮されたモヘヤカーディガン。
私はおばあちゃんになっても着ていたいアイテムと思えば手に入れるのが早ければ早いほどお得だと言い聞かせて財布の紐を緩めています。おすすめです。
そしてもう1型ご紹介です!
cantate Moleskin Trousers
ギザコットン100%のモールスキントラウザーズ。
モグラの皮という意味のモールスキン素材。
昨今ブームが到来しているヨーロッパヴィンテージで欠かせない
1950年代以前、フランスのワークウェアに使われていた素材です。
ギザコットンは昨日のブログでもご紹介した通り貴重で高級なコットン。
ギザコットンは繊維が長いため糸を細く丈夫に作ることができるのですが、そんな経糸をただ縒りあわせるだけではなく
紡績(撚りをかけて長い糸を作ること)と撚糸(糸に撚りをかけること)を一緒にできるサイロスパンで行うことで、重厚なモールスキンでありながら独特のドレープも感じられる素材に仕上げています。
撚り回数は、14回ほど。
回数が少ないと柔らかい糸になります。
15~16回位が平均的ですが若干撚りを薄く、甘くして
糸を締め付けないようにすることでソフトな風合いを出しているそうです。
確かにヴィンテージのモールスキンよりも断然柔らかくて見た目も優しい印象。
(もっとかたくてワークウェア感があってカジュアルなイメージがあります。)
履いてみても全然窮屈さを感じず、女性には特に嬉しい。
そしてcantateさんは素材だけでなく縫製技術も最高峰。
ウエストのカーブがより綺麗なシルエットを生み出しています。
このカーブを縫うのはとても難しいらしいんです。
フロントはバタフライボタンなので、よりスッキリします。
インしたときにウエストにごわつきがなくて大好きです。
横からも後ろからもお尻がきゅっとして美シルエット。
素材にこだわりを持つcantateさんならではのモールスキンを
敢えて綺麗めなトラウザーズに落とし込んでいます。
またこちらも”mid night”という素敵なお名前がついています。
黒に近いネイビーをイメージしていただくとわかりやすいかと。
こちらはご自宅でのお洗濯が可能です。ありがたい。
縫製した部分には穿き込むほどにパッカリングが生まれ、
独自の風合いが現れてくる楽しみを体験できます。
先ほどご紹介したカーディガンもこちらのトラウザーズも
履けば履くほど自分のものにできる感じがたまらなく好きです。
ご購入いただいたお客様には定期的に見せつけにきていただきたいですね。
こうしてブログを書くたびに私自身お勉強させていただいております。
どれだけの好奇心と膨大な知識量でcantateさんのお洋服はできているのか、、
知れば知るほど欲しくなる、こだわりが詰まったブランド。
お時間がございましたら是非お手に取ってみていただきたいアイテムばかりです。
ご来店お待ちしております。
shino