new bland【mister it.】
こんにちは、志乃です。
今日は24SSから取り扱いがスタートしたnewブランドのお知らせです!
今回ご紹介するブランド、実は私個人が元々好きだったこともあり、お取り扱いできたのがものすごく嬉しいです。
クリエイションの大胆さ、それでいてしっかりとしたクオリティ、デザイナーの愛がこもったアイテムだとひしひしと伝わってくる、そんなたまにしか出会えない気持ちがたかぶるようなブランドです。
それではご覧ください!!
mister it.
「身近なオートクチュール」
人の為に服を作る。
身近な人々、実在する人の素顔を浮かべながら、その人たちが喜んでくれるようなちょっとした気遣いをデザインに落としこんでいく。
designer
砂川卓也(いさがわたくや)
大阪のエスモードに入学、そこからエスモードパリに留学し、首席で卒業。
2012年から、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」でメインコレクションとオートクチュールライン 「Artisanal」のデザイナーチームの一員となる。
同メゾンを去る際に、パリにて元同僚10人への感謝の気持ちを込めて、プレゼントとして「Collection Zero」を制作したのがブランドの始まり。
その後帰国し、2018年春夏に「mister it.」を立ち上げる。
コンセプトとデザイナーの紹介をすごくさらっとした文章に書き上げていますが、マルジェラ出身の日本人デザイナーはまずなかなか聞かない経歴。
コンセプトにも「身近なオートクチュール」とある通り、メゾン マルジェラで培ったオートクチュールのテクニックを身近なアイテムに落とし込んだコレクションを展開しています。
服作りはとてもパーソナルな物であり
他者への愛情なくしては成立しない
このような言葉をインタビューの記事で見つけました。
オートクチュールと言うと、一般の方では着ないような、煌びやかな衣装をイメージしますよね。
実際にそういう服作りを経験してきた砂川さんですが、オートクチュールをもっと身近なものにしたいという思いから、身近な人を思い浮かべてこういう服ならば喜んでくれるとリアルに考えました。
2024 Spring & Summer Collection
「couture rhythm」
今シーズンも商品一点一点に人物名がついた、誰かを想いながら作られたコレクション。
シーズンによってアイテムは変わっていきますが、思い描く人は変わらない。
さらに新しく出会った人を加えていく形で作られています。
遊び心あふれる展示会場が印象的でした。
パーティーがテーマにもなっている今シーズン、ルックにもキラキラとしたテープが使われていたり、グラフィックにも反映されています。
実はプロダクトも展開しているミスターイット、展示会場はその商品も使い、パーティーが行われているような演出になっていました。
(二枚目の写真に写っているスマートフォンには、動画が再生されていて手が映ったりなど、実際にパーティーが進行しているようで面白かったです!)
ミスターイットの服作りは超パーソナル。
マルジェラに入社する際、フランス語を丸暗記して面接に臨んだ砂川さん。
入社当初は全くフランス語を喋ることができず、チームのみんなにかなり助けてもらい、ブランドを始めるときにまず“やるべきこと”はマルジェラチームに感謝を伝えることだと考えました。
彼らの性格や特徴、癖などを服に落とし込んだ10ピースの服「Collection Zero」
例えば、いつも髭を気にしていた人には、すぐに鏡を見られるように内ポケットに鏡を仕込めるようにしたり、眼鏡をよくなくす人には、眼鏡を収納できるデザインを加えて失くさないようにしたり。
そもそも販売する気がなかったとてもパーソナルな服を、「これ欲しい」「これ売っているの?」と多くの人に聞かれ、パーソナルな気持ちに共感してくれる人がいることがとても新鮮で、自分がやるべきことはこれだ!と思ったところがブランドの原点になっているそうです。
(調べると出てくるので気になった方はぜひ!)
温かいエピソードに感じる反面、クオリティの高さは当初から変わりません。
明日からはデザイナーの砂川さんが誰を思って、どんなデザインを落とし込んだのか、アイテムのご紹介をしていきますので楽しみにしていてください!
チェックよろしくお願いいたします!!
shino