【AKIRANAKA】2026SS Oeder Reception…
こんにちは、千枝です。
本日はイベントの告知ブログです!!!

【 AKIRANAKA 】
2026 SS COLLECTION
予約会 at Altamira
2025.11.07 (FRI) – 11.09 (SUN)
3days
12:00-19:00
Altamiraの中でも最も暑いイベントを上記日程にて開催致します!!
デザインとはなにか、クリエーションとはなにか、価値観とはなにか、を常に私たちに問いかけ、まるでアート作品に触れたような高揚感を与えてくれる唯一無二のブランド 、Altamiraというお店にはなくてはならない特別な存在。
今季の春夏コレクションも素晴らしかった。
今日はシーズンテーマを紹介致します。
AKIRANAKA
2026 SS Collection
『 静寂の造形 』
アントワープから戻って以来ずっと、私は西洋と日本の美意識の間を行き来してきました。
そして多くのコレクションの制作を続け、様々なアートに触れていく中で、日本の美学に深い興味を抱くようになりました。
その中でも非常に大きな気づきを与えてくれたのが、彫刻家・イサム・ノグチです。

私にとって日本の美意識や美は、「隙がない完全な世界」であり、そこには何かしらの発展を見出す必要は無いと考えてきました。
それは日本における美学の根本には、内なる理解による発見や悟りに近いものがあり、それが「空(くう)」の思想であると同時に、日本においての完全とは何かの積み重ねによる到達点ではなく、うちなる理解による発見であると考えていたからです。
その空間を見た時、イサム・ノグチが語っていた
「彫刻は空間に質をもたらす装置である」
という彼の言葉の意味が非常に明快になりました。
イサム・ノグチが香川に設けたアトリエ兼住居である「イサム家」で目にした空間と、彼が手がけた家具やAKARIの照明、彫刻の姿は、決して多くを照らさず、光の彫刻として空間に落ち着きと情緒をもたらしていました。
そして、そこには傲慢さを持たずに静かに佇む作品としての儚さがありました。
この体験を通して、私は日本の美学に非常に大きな可能性を感じるようになりました。
また、そこにはまだ開かれていない多くの扉があり、そこへ働きかけてみたいという気持ちが芽生えていきました。
和洋折衷と形容されるものではなく、日本を日本たらしめている各々の美の意識にもう一度立ち返り、それに様々な試みを重ねていく。
そうすることで伝統の保存や継承ではなく、何かしらの発展を日本の美意識にもたらすことができたらと考えたのです。

今季のテーマはイサムノグチ。
2022年の『 河井寛次郎』、『五木田智雄』、以来の日本的な芸術家からインスピレーションを受けたシーズン。
2022年のコレクションが大好きだった事もあり、今季はイサムノグチだよ、と事前に聞いていて、期待大でした。
美しさって、こんなにも静かに存在できるんだって思った。
イサム・ノグチの空間に触れたデザイナー中さんが、
日本の美を“完成されたもの”ではなく“更新できるもの”として見つめた今季。
その服たちは、とても静かで、でも確かに強い。
着ることで、ちょっと背筋が伸びるような。
私自身がその空気に触れて、またひとつ服の意味を見つけた気がしました。
見てみたい!というお客様も大歓迎ですよ。
必ず予約しなきゃいけないイベントではないので、ぜひ、この貴重な機会にAltamiraへお越しくださいませ^^
Chie