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【Mame Kurogouchi】景色を、服にする。草と土、そして霧、2つの生地の話。

こんにちは、千枝です。

 

 

今日はMame Kurogouchiの新作から、4型をご紹介したいと思います。

 

なのですが、今日ご紹介したいのは、服の形より先に、この2つの生地です。

 

 

Mameの服を長く見てきましたが、今回も「どうやって作っているんだろう、この美しさを表現するのに一体どれほど費やしたんだろう」と思う生地が届きました。

 

 

 

 

 

ひとつは、細い毛がびっしりと立ち上がった、草のような生地。

 

もうひとつは、光を含んだ薄い膜を重ねたような、透ける生地。

 

 

見た目はまったく違います。

 

 

でも調べていくと、どちらも黒河内真衣子さんが見てきた、山の景色から生まれていました。

 

草が芽吹き、濃い緑になり、霧に包まれ、やがて枯れて雪の中へ消えていく。

 

その景色を「草柄」や「霧柄」として服に描くのではなく、糸の立ち上がりや、織り、透け方、重なり方そのものにしてしまう。

 

 

まず、こちらの生地から。

 

 

 

 

これを「フリンジ」と呼んでしまうと、たぶん全然足りません。

 

 

先日、Mame Kurogouchiの公式Instagram、そして公式サイトのSTORYに

 

「Of Soil and Grass」

 

という記事が公開されていました。

 

 

そこに載っていたのは、完成した洋服よりも、その前に黒河内さんが見ていた景色。

 

 

 

 

 


春、土の中から顔を出す草。

 

夏に向かって濃くなっていく緑。

 

霧に包まれる山。

 

 

秋には黄金色に変わり、冬には雪の間から枯れた草が顔を出す。

黒河内さんが一年を通して見ている、山の景色です。

 

 

そして今季、その草と土がこんな生地になったのだなぁ、と。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使われているのは、「つっきり」と呼ばれる技法。

 

 

整然と並ぶ経糸からランダムに糸を飛ばして織り、浮いた糸を特殊な方法でカットすることで、寝ていた糸を立ち上がらせているんだそうです。

 

さらに、その下の地組織には起毛した糸を使い、ジャカードで苔のような表情を作っているそうです。

 

長く立ち上がった糸は、草。

 

 

その下にある柔らかな地組織は、土や苔。

 

 

草の柄を織っているのではなく、草が土から生えている状態そのものを、一枚の布の中に作っています。

 

すごい発想、そして出来上がった洋服のそれはそれは可愛いこと。

 

 

 

 

 

Mame Kurogouchi All-Over-Fringe Vest

 

Mame Kurogouchi All-Over-Fringe Skirt

 

 

 

今季Altamiraには、この生地を使ったVESTとSKIRTの2型が入荷しています。

 

 

 

 

 

 

Mame Kurogouchi All-Over-Fringe Vest

 

 

All-Over-Fringe Vestは、これだけ存在感のある生地に対して、服の形は意外なほど端正です。

 

 

ウエストはすっきりと身体に沿い、フロントは比翼仕立て。

 

 

毛足が四方に動く、かなり立体的な生地なのに、着ると輪郭がぼやけません。

 

 

シャツや薄手のニットに重ねるのはもちろんですが、一枚で着ると、生地の迫力と女性らしいシルエットの対比がよく分かります。

 

 

 

 

All-Over-Fringe Skirtも同じです。

 

サイドには身体のラインに沿うようにカーブしたダーツが入り、後ろにはベンツ。

 

余計な装飾を加えず、この特殊な生地をそのまま身体に沿わせています。

 

GREENは、立ち上がった一本一本の糸とその陰影までよく見えて、黒河内さんが見ていた草の景色がより分かりやすいと思います。

 

シーズンテーマを感じたい!!と言ってくださるAltamiraの顧客様たちに大人気のカラーでした。

 

BLACKになると色の情報が一度沈んで、近づいたときに初めて、この複雑な表面が見えてきます。

同じ生地なのに、かなり印象が変わります。

 

なんて素敵なセットアップでしょうか。

 

素材はポリエステル85% コットン15%という気楽さなのですが、

とても暖かく、エレガントな見栄えとなっています。

 

(正直、ウール入ってないの!?と驚きましたよ)

 

 

 

 

 

そして、もうひとつ。

同じ山の景色から生まれているのに、こちらはまったく違う生地です。

 

 

 

 

 

 

 

 

夏になると、山には霧の日が増えるそうです。

 

深くなった緑を、薄く透明なもや越しに見る。

 

今度は、その景色を「透ける」という方法で生地にしています。

 

 

 

Mame Kurogouchi Shimmering Plunge Shirt

 

ベースになっているのは、ウール56% ポリエステル44%のボイル素材。

 

 

タンブラー加工を施すことで表面に細かな凹凸を作り、その上に、極細のナイロン糸を使った透明なジャカード生地を重ねています。

 

難しいですね!!!

ただ、このようなお目にかかったことのない生地がとても複雑な構成で作られていることは確かです。

 

 

そしてGREENも、単純に一枚の布を緑に染めた色ではないということ。

 

下にある生地の色を、透明なジャカード越しに見ているんですね!

 

 

さらに服になれば、生地が重なるところ、身体から離れるところ、光が通るところで色の深さが変わっていくのも本当にMameのコレクション品番ならではな良さがあります。

 

 

 

 

Mame Kurogouchi Shimmering Plunge Shirt

 

Mame Kurogouchi All-Over-Fringe Skirt

 

WHITEはまた違った奥深さがあります。

 

これだけ薄く透ける生地でかつ真っ白なのに色に奥行きがあります。

 

身頃には生地を重ね、袖には外側の透明なジャカードのみを使用しているそうです。

(透明なジャガード!!なんて素敵な響)

 

 

深く開いたVネックと、身体から離れるゆったりとしたシルエット。

動くたびに生地が重なったり離れたりして、そのたびに色と光の見え方も変わります。

 

 

WHITEは光をそのまま拾うような透明感が強く、GREENは重なった部分ほど色が深くなる。

同じ生地でも、この2色はかなり違って見えますね。

 

 

ちなみに、夢のセットアップも、リアルに見せたいと思いまして、ソローっとソローっと着用しております。

 

 

 

 

Mame Kurogouchi Shimmering Plunge Shirt

 

Mame Kurogouchi Shimmering Draped Skirt

 

とんでもないコレクション品番ではありますが、着ても本当に可愛いです。

 

ちなみに私は162cmで、どちらもサイズ2を着用しております。

 

 

 

Altamiraでは、こういったコレクション品番をずっと取り組み続けています。

 

正直、たくさん売れる価格帯の服ではありません、、

 


でも、Mame Kurogouchiを扱うなら、こういう服をきちんと店頭に並べたいと思っています!!!!

 


素材を一から作り、産地の技術を使って、黒河内さんが見てきた景色をここまで服にする。

 


Mameのクリエーションが一番濃く表れているものを、実際に見て、触って、着てもらえる場所でありたい、と思っております^^

 

だって大好きだから。

 

 

 


そして、特別な服ではありますが、作品として眺めてほしいわけだけではなく、普通に着てほしいと思っています。

 

 


ニットを着るように、シャツを着るように。
こんなにすごい生地の服を、普通の日に着ていたら、それが一番格好良いと思っています!!

 

 

 

Mame Kurogouchi Triacetate Polyester Collarless Double Breasted Suit Jacket

 

Mame Kurogouchi Triacetate Polyester High Waisted Center Creased Suit Trousers

 

 

最後は私物の美術館セットアップに合わせて♡

 

(こちらはみなさんすでにご存知かと思いますが本当に素晴らしいセットです、私はちなみに昔、サイズ2でセットで買って、最近、ちょっと体系だったり、趣味が変化して、サイズ3のセットを買い直しております)

 

 

 

あぁ、なんて素敵な4型。

 

ぜひ店頭でご覧くださいませ。

 

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

 

chie