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【AKIRANAKA】2025AW Oeder Reception…

こんにちは、千枝です。

 

本日はイベントの告知ブログです!!!

 

【 AKIRANAKA 】

2025 AWCOLLECTION

予約会 at Altamira

 

2025.04.18 (FRI) – 04.20 (SUN)

3days

12:00-19:00

 

 

AKIRANAKAファンのお客様、お待たせ致しました!!

 

初夏に入荷するプレコレクション、秋冬の立ち上がりに入荷するメインコレクションと2シーズンのアイテムを一気にご紹介させていただくイベントです。

 

AKIRANAKAのコンセプトやシーズンの世界観をご覧いただきながら、実際にサンプルを着用して頂け、ご予約もできるような内容となっています。

 

毎シーズン、テーマをしっかりと設け、洋服を通じてそれを伝えてくれるAKIRANAKA。

その中には中さんが影響を受けたアート、建築と様々なテーマがあるのですが、奥底には社会情勢や女性の生き方に対する想いが込められていたり。

デザインする、という本質をいつも教えてくれるブランドです。

 

2025秋冬コレクションのテーマは“Wandering colors”。

抽象表現主義の巨匠、マーク・ロスコからインスピレーションを受け、ロスコの絵画と対峙することから始まりました。

 

その解釈の角度を変えて、プレ、メインとデザインを展開させています。

 

本日のブログでは、まず今季のテーマからご紹介したいと思います。

よろしくお願いします。

 

 

 

AKIRANAKA

2025 Autumn & Winter collection

 

“Wandering colors”

 

今期私たちは、抽象表現主義の巨匠マーク・ロスコからインスピレーションを受けてコレクションを制作しました。

 

2023年パリのフォンダシオンルイヴィトン美術館で開かれた24年ぶりの大回顧展でロスコ絵画を見た経験は、自分にとってアートと向き合う意味そのものを変容させるようなものでした。

 

「絵画とは経験に基づいて描かれているものではない、経験そのものなのだ」

 

というのは彼の言葉ですが、ロスコの絵画と対峙するという事は、自分が経験したことのない体験そのものでした。

 

ロスコと言えば、マルチフォームと呼ばれる3色で構成されたミニマルな絵画が有名ですが、私が特に感銘を受けたのは、彼の絵画を4つの時代に分けたとき、その3番目に当たるトランスフォーム機と呼ばれる。1946年から49年にかけての作品に作品です。

 

 

 

第二期であるシュールレアリストからさらに抽象化が進み、色彩が流動するような作品群からは、画家の精神性や人間性、葛藤、挑戦、創造性など様々なものが生々しく感じ取れます。

 

世界を魅了したあのマルチフォームが生まれる直前のわずか4年間にだけ描かれたトランスフォーム機のロスコ海外には様々な視点思考が入り乱れており、非常に人間的かつロスコの人柄を映し出しているように感じるものです。

 

トランスフォーム機の絵画に私が見出したのは、作家の残した筆跡が映し出す生命感であり、キャンバスに載せられた絵の具ではなく、生命を帯びた存在のような感覚でした。

 

また、絵画のアンバランスさや構成の不在がイメージに人間性を与えており、色彩の隣接により生まれた柔らかな表現は、作家の個性の縮図のようでした。

 

無造作に見えるオブジェクトの配置には絵画全体に安定や落ち着きをもたらす効果があり、非常に多色で表現されながらも、そこには沈黙を感じさせる静寂がありました。

 

ロスコ絵画に描かれた新しい表現には多くの学びがあり、それは自分の創造の過程に新しいビジョンを与えてくれました。

 

このコレクションでは、私がロスコ絵画から感じた多くの新たな視点を実験的に取り入れ、洋服のデザインがどのような表現を用いるかに取り組みました。

 

 

 

これらの視点を取り入れることで、今季の洋服はクラシックなディティールが抽象的に変容され、新しいバランスを生み出しています。

また歪さや混沌をポジティブに捉えたデザインは洋服に自由さや個性を付加しており、あえて整えないことで、洋服のイメージをモダンに昇華しています。

 

またグラフィックに関しては、滲みを取り入れた色彩表現で色の提案を新しい領域に引き上げています。

 

デザインやデザインプロセスに美しさや機能以外の何かしらの意味や抽象を持たせるという行為は非常に日本的であり、また秘められた行為ともいえます。

 

ただ全てが開示され、どこへでもまっすぐにアプローチできる現代の社会において何かに思いを馳せ何かを探すと言う行為は非常に貴いものであり、美意識や知性を深める為になくてはならない姿勢だと私たちは信じています。

 

(AKIRANAKA 2025-26 Autumn&Winter collection より)

 

ロスコの絵画とえいば視界いっぱいになる程大きい事が有名です。

日本で唯一見られるロスコの絵画と言えば千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」。

 

“意識”より“無意識”が目覚めるアートと言われているそうです。

 

そんなロスコ絵画からどんなデザインが生まれているのか、

近日中にプレコレクションから解説していきたいと思います^^

 

 

今季はまた新しいAKIRANAKAで感動しました。

ジャケット、アウター、ジャケット、ドレス、ジャケット、パンツ、とジャケット多めですが、欲しいものいっぱいな最高のシーズンでした。

 

 

来週末が楽しみです!!

 

chie